ふくらはぎは体内の血液を循環させるために、とても重要な役割を果たしてます。
血液は心臓の動脈から押し出され、体内をめぐり、細胞に酸素や栄養素を届けながら、
余分な水分や二酸化炭素を回収して、静脈から心臓へと戻ってきます。
この時に、下半身の血液を心臓へと押し上げる「ポンプ」の役割をするのがふくらはぎなのです。
ふくらはぎのポンプ機能が衰えると、血液の循環が上手に行われず、
むくみの原因となります。
このむくみの原因には、一過性のものと、病気に起因するものがあります。
ここでは病気に起因するものについてお話します。
ふくらはぎのむくむ原因(病気の恐れがあるもの)
特に変わらない生活をしているのに、突然の足がむくみだしたり、
1週間たってもむくみが解消しない、ひどくなっている場合は、
血管や心臓のトラブルの可能性があります。
●下肢静脈瘤
静脈には血液の逆流を防ぐために、「静脈弁」というものがあります。
この静脈弁が何らかの理由で機能しなくなると、血液が逆流を起こして
足に血液が溜まってしまい、むくみを引き起こします。
●心臓の障害
心臓そのもののポンプ機能が衰え、正常に血液を循環させることができなくなり、
それが原因でむくみが発生してしまうことがあります。
●肝臓、腎臓の障害
血液中の水分を吸収・排出するための、浸透圧の役目を行うアルブミンという成分がありますが、
アルブミンは通常、肝臓で生成され腎臓にてろ過されてます。
肝臓や腎臓に障害が発生すると、アルブミンの生成が上手にできなくなり、
血中の水分量の調整ができなくなり、むくみの原因をなります。
このように、むくみの原因が病気に起因すると思われた時は、
自分で対処せず、早めに受診して専門医の指示を仰ぎましょう。